読書日記「凱風館日乗」
「脳梗塞日誌」大和書房。日垣隆。
そして殺人犯は世に放たれる(買っているが私は未読)などで知られるジャーナリストの著者が健康に相当気を遣っていたにもかかわらず、身体も鍛えていたのに脳梗塞を発症して100を超える障害と向き合わなければならなくなった。
脳梗塞を発症した患者が病院の中から発信するという内容である。
脳梗塞を発症した時に、リハビリがいかに大事かが分かる一冊であるが、病識がないと、リハビリもしないのでそこが難点か。
私は交通事故で高次脳機能障害の事件を一定件数以上扱っているが、カルテに基づいた主張を書く際に、リハビリをしない本人に家族や病院がどのようにしてリハビリをしてもらうかということが書かれていることがあるので共感しながら読めた。
著者のさらなる回復を祈りたい。