読書日記「凱風館日乗」
先日東京出張に行った時に、偶々乗ったタクシーがピンクのクラウンであった。
5万台に1台しかないという割合であり、京都のヤサカタクシーも真っ青の倍率である。
運転手さんは末廣誠さんという方で、もともとレーサーだったということである。
非常に丁寧な物腰で、かつ、運転もソフトで、「お客さんの首ががくっとなるような停車の仕方は絶対にしない」ということであった。
今まで何度もテレビ番組で取り上げられているということでもあった。
この後はびっくりするような遠方まで予約が入っているということで、時間はまだ早かったので、「電車で帰れますよね?」と聞くと、「それはそうですけど、このタクシーで私の運転で帰られたいということなんです」と返ってきた。
守秘義務があるので名前はいえないのであろうが、超有名な人や芸能人も御用達のようであった。
後で調べてみたところ、年収1000万円を超えるカリスマドライバーだということである。
付加価値をつけると、それをよしとして利用される方がおられるということである。
弁護士もそうなればいいのだが(報酬基準は撤廃されたのでいいのですが)、どこかの事務所がしていたように、中隆志の相談料は1時間3万円、他の事務所の弁護士はもっと安いなんてことをする気にもなれないので、ほほうと思いながら聞いていただけの私であった。