読書日記4月21日

中隆志

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「六度目の大絶滅」NHK出版。エリザベス・コルバート。
 カエルが死んでいくー。人が世界各地を移動するようになり、その地域にはいなかったカビなどが世界中で繁殖していく。耐性のない動物は少しずつ姿を消していく。
 温暖化による海の酸化により、生物相が変わる。
 人による動物の大虐殺。
 人類が行ってきた行為により、このままでは2050年までに世界の半分の種が消えてしまう・・・。
 過去、隕石の衝突やその他の要因で地球上の生物が五回にわたり大絶滅した時期があったとされるが、今、我々が生きているこの時代は、六度目の大絶滅の時代なのである。。。
 地球の生命に対して、人類がいかにろくでもない存在かを思い知らされる一冊である。
 前頭葉が発達し(智恵の実を食べ)、現世人類が現れた時から、地球上の生物は人類の行為により絶滅させられてきた。ネアンデルタール人も現世人類により絶滅させられ、アフリカを出た人類は、ネアンデルタール人と交雑し、数%の遺伝子が現世人類に含まれているという。
 これは、非常に興味深い本であり、是非とも読むべき本の一冊である。その一方で、読んだ後、人類の罪深さに暗澹たる思いをさせられる。

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