在りし日の小次郎
記者会見を代理人弁護士として行うこともある。
これよりも小さい規模だと記者レクチャーというのもある。
記者レクチャーというのは、司法記者室に行って、こちらが記事に書いて欲しいことがある場合、事件や被害の中身を説明して、記事にしてもらうための活動である。司法記者が興味をもってくれないと、レクチャーしても全く書いてもらえないこともある。
リース被害弁護団が結成された頃には、よくこの記者レクチャーを行っていた。
記者会見は、こちらで開催する場合も希にあるが、たいていはマスコミからの要請である。
これも裁判所での撮影同様、ニュースで画になる動画や写真を撮りたいということの要請からである。
主人公は依頼者が出られている場合には依頼者であるから、我々弁護士はあくまで脇役なので、外側に座り、写っていないことも多いが、それは当たり前だと思っている。
テレビや新聞の質問に代理人として法的なことを答えることもあるが、まあたいていは記事にもされないし、テレビでも取り上げられない。
記者達が法的なことをあまり分かっておらず、その説明をさせられるという役回りであることが多いように思われる。
事件に注目をしてもらわないと風化もいるので、大事な活動ではあるが、会見をしていても、やはり「もう少し勉強してきてよ」と思うことも多いのである。