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5位。
「華氏451度」ハヤカワSF文庫。レイ・ブラッドペリ。
本を所有していると燃やされてしまう未来。政府から流されるテレビを見続けて堕落している市民。
その中で、政府が普通と違う感覚と見なされると処刑されてしまう世界。
本を燃やすのを生きがいにしていたはずの主人公は、そうした世界に疑問を持ち始め、ついには反旗を翻すのだが、政府からテレビショー仕立てで追われる身となってしまう。
政府にとって都合の悪い本というものを無くそうという未来に託して、現在を批判して書かれていると思う。
言論に介入してくるようになった日本という国の未来を暗澹とさせる一冊であり、今の世に読まれるべき一冊と思ったので、5位にランクイン。