寒波到来
「司馬遼太郎短編全集 9」文藝春秋。司馬遼太郎。
単行本未発表の1編を含む短編全集の9巻目。
幕末の短編が多くなっている。「斬ってはみたが」という冒頭の作品がよかった。
「Zの悲劇」角川文庫。エラリー・クイーン。
Xの悲劇とYの悲劇は自宅にあるのだが、これは中学生の頃図書館で借りて読んだはずだが、すっかり筋を忘れているので購入して読んだ。
私は最近のミステリはほぼ読まず、古きよき時代のミステリが好きなので、久しぶりに古きよき時代を堪能した。
「なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか?」すばる舎。岩田アリチカ。
どうすればいい眠りが得られるのかについて、整理した本。
昔は短時間睡眠のコツという本が流行っていたが、最近はしっかり寝ましょうという本が流行っている。
ショートスリーパーというのは体質であり、短い睡眠では働けない人(私も含めて)は、やはりしっかり寝ることが大事である。
「攻撃的サッカー 0トップ型4-3-3の時代」PHP新書。杉山茂樹。
時代は攻撃的サッカーの時代であり、攻撃的サッカーとは何か、攻撃的サッカーにおけるサイドバックの重要性、サイドプレーヤーが中に中に入ることの問題点など、ものすごく勉強になったが、オジサンサッカーで実践できるかはまた別の話である。
「江戸お留守居役の日記」講談社学術文庫。山本博文。
これは最近読んだ本の中では一番よかった。
留守居役というのは、吉原でどんちゃん騒ぎをするだけというのは江戸もかなり後記の話で、江戸初期の留守居役が藩の利益を守るために身を粉にして働いている様子が史料に基づいてありありとわかる。
毛利家の江戸留守居役であった主人公が残した詳細な日記から、江戸初期にいかに苦心して藩を維持しようとしたかなどが良質の史料とともにわかる。
こういう本に出会えるから、読書はやめられない。