読書日記11月16日

中隆志

中隆志

「司馬遼太郎短編全集 9」文藝春秋。司馬遼太郎。
 単行本未発表の1編を含む短編全集の9巻目。
 幕末の短編が多くなっている。「斬ってはみたが」という冒頭の作品がよかった。

「Zの悲劇」角川文庫。エラリー・クイーン。
 Xの悲劇とYの悲劇は自宅にあるのだが、これは中学生の頃図書館で借りて読んだはずだが、すっかり筋を忘れているので購入して読んだ。
 私は最近のミステリはほぼ読まず、古きよき時代のミステリが好きなので、久しぶりに古きよき時代を堪能した。

「なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか?」すばる舎。岩田アリチカ。
 どうすればいい眠りが得られるのかについて、整理した本。
 昔は短時間睡眠のコツという本が流行っていたが、最近はしっかり寝ましょうという本が流行っている。
 ショートスリーパーというのは体質であり、短い睡眠では働けない人(私も含めて)は、やはりしっかり寝ることが大事である。

「攻撃的サッカー 0トップ型4-3-3の時代」PHP新書。杉山茂樹。
 時代は攻撃的サッカーの時代であり、攻撃的サッカーとは何か、攻撃的サッカーにおけるサイドバックの重要性、サイドプレーヤーが中に中に入ることの問題点など、ものすごく勉強になったが、オジサンサッカーで実践できるかはまた別の話である。

「江戸お留守居役の日記」講談社学術文庫。山本博文。
 これは最近読んだ本の中では一番よかった。
 留守居役というのは、吉原でどんちゃん騒ぎをするだけというのは江戸もかなり後記の話で、江戸初期の留守居役が藩の利益を守るために身を粉にして働いている様子が史料に基づいてありありとわかる。
 毛利家の江戸留守居役であった主人公が残した詳細な日記から、江戸初期にいかに苦心して藩を維持しようとしたかなどが良質の史料とともにわかる。
 こういう本に出会えるから、読書はやめられない。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

中隆志
専門家

中隆志(弁護士)

中隆志法律事務所

 マイベストプロを見られた新規相談の方は初回に限り30分5500円(消費税込)の相談料を無料にしています。依頼者に対して、連絡・報告・相談を密にすることがモットーです。お気軽にお問い合わせ下さい。

中隆志プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼