相手にすると嫌な弁護士

中隆志

中隆志

 勝手に分類するシリーズであるが、相手にすると嫌な弁護士にも色々な類型がある。

1、証拠に基づいて適確な主張をし、適確な法的評価を主張してくるタイプ。これは弁護士としても理想である。ただ、こういうタイプの弁護士は、事件の落ち着き処も分かっているので、和解がふさわしい事件の場合、和解で解決できたりする。

2、全く準備も何もせず、ただただ時間が無為に過ぎていくタイプ。解決に対する考えもなく、単にズボラであるタイプ。最終的に依頼者に解任されたりして、さらに時間が無為に過ぎていくことがある。

3、独自の観点から証拠に基づかないか、証拠に基づいていても証拠の読み方が独特であり、自分の考えや事件の見方に固執し(それは誤っていることが多い)、自分の考えでなければ解決しようとしないタイプ。裁判所から誤っているという指摘をされても、裁判官に食ってかかったりして、結局和解がふさわしい事件でも和解できず、判決となり、控訴審、最高裁と事件が長期化したりする。

 そのほかにも色々あり得るが、1の弁護士になれるよう精進したいものであり、2とか3で相手に嫌がられても、あまり弁護士としては嬉しくないのである。
 ただ、2のタイプの中には分かってやっていて、相手が根をあげるのを待っているというタイプもあるので要注意である。

 以上。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

中隆志
専門家

中隆志(弁護士)

中隆志法律事務所

 マイベストプロを見られた新規相談の方は初回に限り30分5500円(消費税込)の相談料を無料にしています。依頼者に対して、連絡・報告・相談を密にすることがモットーです。お気軽にお問い合わせ下さい。

中隆志プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼