読書日記「百年の孤独」
「サル学の現在(下)」文春文庫。立花隆。
サル学の現在の下巻。チンパンジーのカニバリズムや、ゴリラの子殺しなど、ショッキングな例が語られる。
ヒトとサルとの境界はどこにあるのか。また、サルから人間への進化はいつ、どのようにして起こったのか。
私が弁護士になった頃の著作であるため、この時点よりは研究も進んでいると思われるが、この時点の研究ですら、私にはない知識であったので、非常に役立った。
また、日本がサル学で世界をリードしているという事実も恥ずかしながら初めて知ったところである。
知の巨人はやはりすごい。
「思い出トランプ」向田邦子。新潮文庫。
ピース又吉が選ぶ新潮文庫の20冊シリーズの中の一冊。
向田邦子は読んだことがなかったので、新鮮みがあった。
日常生活の中に潜む人のすれ違いや類型が描かれており、松本清張や司馬遼太郎などと同様、日常生活、弁護士生活においても参考になる内容である。