読書日記7月7日

中隆志

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「司馬遼太郎 短編全集1巻」文藝春秋。
 司馬遼太郎が本名で書いた初期の短編もいくつか収められた短編集。夜寝る前に1作品ずつ読んでいた。
 帯に、司馬の言葉として、「短編小説を書くというのは空気を絞って水を滴らすほどのエネルギーがいる」ということが書かれているが、これは理解出来る。長編だとある程度好きに書けるが、限られた枚数で主題を完結させるのはすさまじいエネルギーがいるだろう。

「沖縄の殿様」中公新書。高橋義夫著。
 明治時代に沖縄に県令として赴任した米沢藩主、上杉茂憲の中央に対する戦いを描いた新書。
 当時の沖縄の風俗も書かれていて、非常に参考になる。
 現在の沖縄の置かれた状況というのは、明治時代のこの頃と変わりがないように思われる。

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