在りし日の小次郎
日弁連の法律相談センターの中に設置されている再生PTの座長を昨年1年間務めたが、今般、1年間の議論成果が冊子として完成した。
各弁護士会には基本5冊ずつ届くが、要望があれば部数は増やしてもらえる。
是非、弁護士会に届いた際には、手にとってお読みいただいて、各単位会の法律相談を考えるについての参考にしていただきたいし、また、忌憚のないご意見をちょうだいしたい。
亡くなられた中村利雄先生は、私が日弁連でそれなりの重職についたことを喜んでくれていて、私が東京に行くというと、「頑張ってこい」と喜んでくれていた。
最後に病室でお目にかかった時も、「明日は東京に行くから、来週来るわ」と言ったところ、「東京か」と嬉しそうに言ってくれ、「オウ」と手を挙げてくれた姿が忘れられない。
なしうることなら、この冊子を中村利雄先生に読んでいただいて、意見を聞かせて欲しかった。
切れ味鋭い本質をつく中村利雄先生であれば、「中、ここはこうやで」「中、これは間違っとるぞ」と言ってくれたであろう。
それが心残りではあるが、一応座長(といっても名前ばかりで頑張っていただいたのはPTメンバーで私は適当に議事進行をしていただけであるが)を務めた冊子なので、是非読んでいただきたいのである。