読書日記「百年の孤独」
以下、サザンはどうでもいいわいという人は読まないでください。
先日、サザンの葡萄の旅大阪公演に行ってきた。
桑田さんがラジオでもコンサートでも言われていたが、「今はすぐにセットリストをネットで公開して、しかもこの部分は要らないとかいう」と言われていた。
なので、セットリストは公開しないが、年越しライブにも行き、その他のライブもライブビューイングやDVDも見たので私なりの感想をいうと、葡萄の旅に関しては当然ニューアルバムからたくさん演奏されるのは当然として(桑田さん自身ラジオで言っているし)、一般的には、
1、誰もが知っている有名な曲をする。これはシングルでかなり売れたもの。
2、アルバムの中でファンに比較的人気がある曲をする。
3、原さんは必ず一曲歌う。
4、あまり売れなかった歌や、アルバムの中でもかなりマイナーな曲をする。
の4構成で成り立っているように思われる。
1はサザンのことをあまり知らない人でも楽しめる。友達がチケットあるし、サザンのことは売れたシングルくらいしか知らないという人のため用(もちろんコアなファンも喜ぶ)。
2は比較的ライトなファンのための曲。サザンのことは物凄い売れたシングル以外知らない人にとっては詰まらないが、サザンを愛してくれている人のため用といえようか。
3はアルバムでも原さんの曲は必ず1曲入っているので、これは定番であり、だいたいみんな喜ぶ。
4は、サザンが売れなかった時代や、売れなかったシングルでも買って聞いてくれた人のために、コアファンサービスであると思う。
私などは、周りで「サザン最高やな」とか言っているヤツラが、知らない歌が始まってとまどう姿に密かにほくそえんでいる(性格が悪いのである)。
このように、桑田さんはサザンのファンでもなく偶々会場に来た人からコアファンまでに気を遣っているのだと思う。すごいファンのことを考えているのだと思われる。
一曲一曲歌う度に、たいてい、「ありがとー」とけっこう大きい声で言って終わるが、ファンを大事にしている姿勢だと思っている。あれはあれで、30曲を超えて毎回やっていると、喉には負担のはずである。
曲中、「ありがとなー」と言うときもあり、桑田さんの人柄であると思う。
また、コアファンのためだけではなく、やはり作詞作曲家として、自分が作った歌には愛着があり、売れなかった歌にも日の目を見させてあげたいという気持ちもあるのかなと思う。ただ、一部「NUDE MAN」の中のプラスティック・スーパー・スターのように、「ただの歌詞じゃねえか、こんなもん」(新潮文庫)の中で、「こんなことをしてしまった自分が恥ずかしい」という趣旨のことを言われている曲もないではない。
マイナーな話が続いて恐縮でアル。
で、私などはサザンのコアなファンの1人だと勝手に思っていて、実際、マイナーなシングルまで全て持っていた(レコードで持っていて、CDで後に買い直した)。
さすがに全ての曲をカラオケで歌うことは不可能であるが(難しくて歌えないものや、さすがに聞くと知っているがいざ自分で歌えといわれると無理なものも多少ある)、たいていは歌える。
コンサートの一曲目などは、「ここでこれを持ってくるか・・・」という曲であり、ライトファンならあまり知らない曲であったろう。坂本九さんの「スキヤキ」にちなんでアメリカでも発売されたはずだが、あまり売れなかったと記憶している。
私はこれが発売された時、レコードで買って、歌えるように練習したので、今でも歌える。
この曲のあと、英語の曲をいくつかソロで歌われていた。ホール&オーツと歌った歌のテレホンカードが自宅にある(確かコカ・コーラのプレゼントであたったのである)。
私なりの勝手な考えであり、桑田さんとしては他の崇高な考えがあるのかもしれない。
間違っていたらすいません、桑田さん。
学生の頃はお金がなくていけず、若い頃は仕事が多忙すぎていけず、今も仕事がヒマではないが、サザンのコンサートに行くヒマとお金程度はあるのがありがたい。
会場でもっとも多かったのは、私と同じ40代であった。
以上です。