在りし日の小次郎
コンサルタントがやっている「これさえやれば売上アップ」などというセミナーの案内がファックスで流れてきたり、ダイレクトメールで来たりする。
まず、当該コンサルタントがどんな人かも分からないのに参加しようとも思わないし、次にその人が超有名な人であっても参加しようと思わない。
ファックスの場合は、こちらのファックス用紙を使って案内しようとするその魂胆がイヤなので参加しようとも思わないというところもあるが、ダイレクトメールでもこれは同じである。
有名なコンサルタントだと、数時間で一人数十万円も取っているようである。
コンサルタントという何をしてくれるのかよく分からないような人にはすっと数十万円を支払うのに、紛争を解決してくれる弁護士の費用に数十万円支払うことには「高い」という気になられるというのも正直腹が立つ。
ビジネス書を見ていると、たいてい同じようなことが書いてある。
おそらくは、一番大事なところは本には書かないで、自分だけのノウハウにしているというところがあるだろうし、その人がやるからうまくいくというところもあり、万人に通じるかといえばそうではないところもあるだろう。私も、弁護士として本当に大事なノウハウは弟子にしか教えていない。
結局は、セミナーに行くということが大事なのではなく、セミナーに行ったことを実践してみて自分に合うものを取り入れていくことが大事なのだと思うが、この実践を続けるということが難しいのである。
「顧客獲得のためにはブログが大事。ブログを毎日更新しましょう。ブログを毎日更新した●●さんは、1年後にこのような業績アップを達成しました」
というような話はよくあるが、毎日ブログを更新出来る人は一握りであろうし、結局は実践を続けられる能力があるかどうかに帰着するような気がする。
セミナーにたくさん行くのは無駄であろうというのが私の見解だし、ありていに言えば一度も行ったこともないし、これからも行くつもりもない。