在りし日の小次郎
遠方からチケットを買って京都駅で乗り換えて自宅近くの駅まで戻ってきた時、精算する機会でチケットと定期を入れると、だいたい「係員のいる改札へ」といわれてしまう。
そのため、そうした時には係員のいるところに行くのであるが、たいてい一人くらいしか通れないにもかかわらず、世の中には自分だけしかいないというような顔をして通行出来ないようにしているヤカラがいる。
当然のことながら、そうしたヤカラは大嫌いである。
少し前に、何かそこで書類を書いている女性が居たが、前屈みになっているので、通路を完全にふさいでいた。
気の利いた係員であれば、「お客さまがお通りになられるので、少し譲っていただいてよろしいでしょうか」とでも言ってくれるが、気の利かない係員だと、私が通れないのに黙ってそれを見ている(割合としては黙っている方が多いが)。
すいません、通してもらえますか。と言って通ろうとするが、中にはあからさまに迷惑そうな顔をするヤカラもいる。
普通は、自分が通路をふさいでいるのであるから、こちらが低調に頼んでいたら、「あっ。すいません」と言ってこの女性の場合であればお尻を引っ込めると思うのである。
人間の身体はある程度たたんだりしてどうにかなるのである。
この女性の場合、あからさまに、「私が書いてるのに、なんやのん。この黒いオッサン」のような目で見られたのである。
こんな人間が日本中にいるようになると、日本という国はダメになってしまうわなと思う夏のひとときであった。
以上。