読書日記「百年の孤独」
x昨年のことだが、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定された。
拙著「小説で読む倒産法」の中の二つ目の話では、ウナギの蒲焼きが一つのポイントとなるうに書いて、その中でもウナギが食べられない日が来るかもしれないということも書いたのだが、図らずも絶滅危惧種に指定されてしまったわけである。
ただちに食べられないようになる訳ではないが、稚魚が減っていることと平行して、天然の鰻も激減しているということである。
私の父の故郷は横に川が流れており、台風の後などに川がにごるとウナギが釣れるので(ウナギは夜行性なので本来は夜釣りだが、川が濁ると夜と勘違いして昼でもエサをあさるというのが私の父の説)、よく釣りをして、時には人の腕ほどの太さのある驚くような大物も釣り上げたものだが、天然ウナギが激減しているということであれば、川が濁ってもウナギは釣れないのかもしれない。
いろいろな動植物が絶滅を危惧されるというのは非常に寂しいところがある。
人間の行為によるものもあれば、そうでないものもあるだろうが、豊かな自然が後世に残るように、一人一人が出来ることをするしかないのかとぼんやりと考える一日である。