読書日記「百年の孤独」
控訴理由は控訴提起してから50日以内に書かないといけないのだが、負けた事件の判決はもらった当初ざっと読んでも、中々精読しないことが多い。
勢い、50日がある程度近づいてきたところで読み返すのだが、控訴の理由を書くのはつらい作業ではある。
自分が一審やっていた事件ではまだ書きやすいが、たまにどうしても控訴から受任をして欲しいといわれると、全ての事件記録をイチから読まないといけないので、よりつらい。
高等裁判所の裁判官は、わかりやすい控訴理由にして欲しい、簡にして要を得たものにして欲しいといわれるが、自分がイチから記録を読んで控訴理由を書く時には、高等裁判所の裁判官の気持ちが分かるような気がする。
長く書けばよいというものではないらしい。
最近はある程度コンパクトにしようとしているのだが、やはりここも書きたい、いやここもと書いていると、それなりの長さになってしまうこともしばしばである。
裁判はやはり、勝たないといけないと思う今日この頃である。