在りし日の小次郎
勤務弁護士に成り立てのころは事務所の仕事で出張が多かったのだが、その頃は携帯電話もなく、裁判所の公衆電話から事務所に連絡して入った連絡を聞き、電話で指示をしてというように効率が悪かった。
そのうち携帯電話を持つようになったが、最初の頃の携帯電話は電池がすぐ切れるわ、電波は悪いわで、効率という意味ではいまいちであった。
泊まりの出張などでは、パソコンを持参するようになり起案が出来るようにはなったが、起案したものを送るシステムが最初の頃はなかったし、インターネットに事務所がつながっても、速度が遅く使えるしろものではなかった。
しかし、今はWi-Fiがあり、事務所の通信速度もひかりなので通常業務でストレスがかかることもなく、メールで事務連絡が来て、それに返信すれば指示が出来るので、出張とはいっても、そこまで仕事が出来ないという時代ではなくなった。
出張が続くのであるが、事務所にいるほどには仕事が出来ずとも、ある程度は仕事になるので、いい時代になったものである(中には、いつも仕事に追いまくられているようで、出張中も気が休まらないという意見のベテラン弁護士もいるが)。