在りし日の小次郎
電車で通路側の席が空いていたので座ると、隣に座ったオジサン(私もオジサンであるが、私よりもオジサン)が、徐々に私の太ももに足をすり寄せてくる。
身体をすぼめて、出来るだけ通路側に寄るが、それでもすりよせてくる。
気持ち悪いことこの上ない。私はその気は全く無い。
仕方ないので、1分と保たず、席を立ち移動して立つことにした。
立つ際に顔を見たが、何となくその気がありそうな顔立ちであった。
しかし、電車の中で太ももをすり寄せた結果、「いや、実は僕もなんです」などとなることなどあり得まい。
若い頃なら殴っていたかもしれないが。
以上です。