在りし日の小次郎
先日、裁判官とたまたま話をする機会があり、準備書面の長さについての話となった。
裁判官は、「自分たちは山ほど事件があり、たくさん書面が出るので、長すぎる準備書面は不要だ」ということであった。
もちろん、事件によっては長文の準備書面を書かないといけない場合もあるであろうが、原則的には簡にして要を得た書面を書くように心がけるべきだということである。
どうしても、ワープロ打ちだとあれもこれも後から付け加えてしまうが、繰り返しすぎや相手に対する攻撃、脚注なども不要というか、有害のようである。
出来るだけ気をつけたいと思うが、カルテなどを引用しているとどうしても長くなることがあり、書かないとわかってもらえないという思いも弁護士の方にはある。
これは、判断する人間と、一から作り出す人間との考え方、見方の違いであるともいえるが、裁判官が判決を書くのであるから、裁判官に理解してもらう必要があるのは当然であろう。