在りし日の小次郎
アリストテレスの「弁論術」という本を読んだ(岩波文庫、戸塚七郎 訳)。
このブログを書いている時点でまだ途中なのだが、アリストテレスは、健康の定義について、「健康とは身体を使っても、それで病気にならない状態のことである」としている(同書60頁)。人間の楽しみのすべてを、もしくはその大部分を控えているような状態での健康は、幸福とは思われないということも書いている。
テレビで見ていると、ドクター南雲氏は、「心拍数があがるような運動をすることは絶対にしてはいけない」とし、ものすごい食事制限をした上で、「これが健康法だ」と言っているが、彼の健康法は、アリストテレスの前記定義とはかけはなれたものであろう。
何もかも制限されて、運動すらもしない状態は、「健康かもしれないが幸福ではない」といえそうである。
しかし、ラクしてやせられて筋肉もついてという方法は・・・ないだろうな。
以上です。