在りし日の小次郎
メールで一方的に相談をしてこられる方もいる。
ホームページなどで相談は出来ないと書いているのだが、読まれていないのか、怒りで興奮しておられるのかなと思う。
中には、回答するのが当然という態度の方もおられる。
来所していただいて、資料なども見て具体的に相談をしないと、中途半端なことしかいえないので、メールの相談というのは出来ないと言っていいと思う。依頼者に対してこの点はどうだと聞き返すだけでも相当な労力にもなる。
単に「受け付けておりません」というメールを返すだけではお気の毒なので、ある程度のことは書いて返すが、こういう方は、ほとんどの場合、私のメールに対して返答をしてくれない。
弁護士は何かを作り上げてお金をもらっている訳ではなく、まさにその法律に対する知識を売り物にしているのであるから、その知識を無料でどんどん売りに出す訳にもいかないのである。
一定の回答はして差し上げることが多いが、日本人は、やはり、知識に対してお金を支払うという発想が乏しいのであろうか。
もちろん被害者救済のためにしている分野も多々あるが、それとても、やはり費用なしには出来ないのである。
それが国から出ているのか、個人からもらうかはともかく、弁護士の法的知識は弁護士がそこでお金をもらうところであるから、そこを当然無料でという考えで来られると、こちらとしてはあまりいい気はしない。
まあ、メールではそんなグチは書かず、出来るだけその人の意向に沿うように、ただし、私の知識を無料で提供は出来ないことを書くのだが。