在りし日の小次郎
交通事故にせよ医療過誤にせよ、被害者ご本人が亡くなられている事件を受任すると、相手方から好き放題のことをいわれることがある。
ご遺族としてはたまったものではない。
こうしたときの証拠集めは困難を伴うことも多く、ひとつひとつの証拠を積み上げて、相手方の主張がいかにおかしいかを立証していくこととなる。
交通事故では、刑事段階から代理人として活動をして、刑事事件として相手方に責任を取ってもらうことは当然として(被害者参加代理人となることも多い)、刑事の記録に後日民事の賠償で使えるような記録を残すことも心がける。
当事者が亡くなられている交通事故などでは、刑事事件の対応で、仕事の90%近くが終わっていることも多い。
一つ一つ積み上げて、少しでもご遺族のお気持ちが慰藉されるように努力することしか弁護士は出来ないし、私もそうするつもりである。