在りし日の小次郎
同じ本を買ってしまうことがある。
一つは、ハードカバーで出ていたものが文庫で出て、両方持っていたいので、分かっていて購入するパターンである。
村上春樹訳のレイモンド・チャンドラーシリーズがこれにあたる。
もう一つは、買ったことを忘れていて、本屋でおもしろそうだと思って買ったところ、まだ読んでいない大量の本の中で同じ本が見つかるというものである。
これなどは、読んでいないために自分の中で意識がないので仕方がないといえる。
最悪なパターンは、ハードカバーから文庫版になるときに題名を大幅に変えてしまったがために、全くこちらとしては意識せず、違う本だと思って購入したところ、読み始めると「なんか読んだことある・・・」という気になりよくよく見て見ると、文庫化にあたり題名を完全に変えましたと書いてあるのである。
これはある意味だましではなかろうか。。。
先日も立花隆の本を買ったら、前に読んだ「田中真紀子」研究という本が完全に題名が変えられていただけのことであった。
文庫化にあたり、大幅に改稿とかしてくれていたら再度読む気にもなるし、文学作品であれば、こちらの年齢が変わったために、読み返して新たな発見ということもあるのだが、ノンフィクンションだと中々そうはいかない。
電車の中で読む本がなく、とても悲しい思いをした。
同じ題名で出すか、きちんと消費者のために、改題したことを一見して分かるようにしてなさい。
以上です。