在りし日の小次郎
弁護士という仕事をしていると、とてつもなく嫌な相手方本人にあたることもあるし、おかしい弁護士にあたることもある。
そういう時に、心根が素直な人ほど、それをまともに受け止めて、心に傷を負い、場合によれば精神疾患を発症することもある。
弁護士という仕事をしている時には、素の自分ではなく、弁護士という職業を演じているという気持ちも必要である。素の自分ではなく、弁護士としての自分という概念をまず持つことが必要である。
そして、イメージとしては、嫌な相手方等に対しては、その間に壁のようなものをイメージして、自分の中に入る前に、その壁でまず受け止めてから、自分の(概念としては、職業人としての弁護士)中に入れるというイメージを持つことが大事である。
ある若手弁護士が事件で大変嫌な目に遭い困っていたので、上記のアドバイスをしたところ、かなり気持ちがラクになったと言っていた。
むろん、この仕事をしていたら、心や身体に澱のように溜まる疲労やストレスが蓄積していくので、ストレス発散は必要である。
一般の方にはあまり関係がないかもしれないが、このブログは修習生や若手弁護士にも向けているので、少し書いてみた。
飲まないとやってられないという側面もある。飲まない人は、それなりに発散法を持っているのだろうな。
以上です。