在りし日の小次郎
ヤミ金などの違法収益について、被害者に還付する制度があるが、中には被害者からの申出もなかったり、特定出来ないために還付出来ない場合が相当あるらしい。
1年ほど前だが、この返還出来なかった資金から、犯罪被害者の子に奨学金を出す制度が始まるという新聞報道に接した。
犯罪被害により、働き手が相当なダメージを負わされたり、亡くなったりした場合、犯罪被害者給付金だけでは生活出来ず、本来であれば進学出来た子らが、進学を諦めなければならない場合もあるだろう。
元々は違法な行為によって集められた資金であるが、これは、「活きた」使い方であると思う。
この奨学金によって進学する犯罪被害者の子らが、つらい経験を踏まえて、日本のあり方をよくしていく職業についていければと思う。