在りし日の小次郎
事件を遂行していると、依頼者の周辺の方が依頼者にいろいろと意見をして、それに振り回される依頼者がいる。
依頼者としては不安なのだろうが、依頼者の周辺の人物は、弁護士と直接会って状況や事件の説明も聞いていないので、多くの場合は、その意見は当を得ていない。
弁護士としては、依頼している弁護士を信用して欲しいのだが、常時近くに居る周辺の人からいわれると、常時聞いているだけに不安になってしまうのであろうと推察される。
依頼者も周辺の人と板挟みになっていて、自分としては弁護士を信用しているが、周辺の人がいうことを聞かないので、会って説明して欲しいという要望もある。
本来的には、依頼者へ説明していれば足りるのであるが、依頼者からどうしてもと言われると、説明せざるを得ない時もある。
これは、周辺の人は、事件の前提事情を知らず、これまでの打合の中身も知らないので、説明に骨が折れて、弁護士としても疲労する。
信用できない弁護士がいることも事実ではあるが、だからといって依頼者の周辺の人物から事情も知らずいろいろと言われることは、大変弁護士としては疲弊するものである