在りし日の小次郎
小学生の頃、友達と一緒に地域のコミュニティセンターのようなところに入り浸って遊んでいたことがあった。
そこで暴れたり、時にはそこに置いてある本を読んだりしていた。
その中に、恐竜のひみつというような本があって、そこにフタバスズキリュウの発掘の話が掲載されていたことを覚えている。
日本では恐竜の化石は出ないと思われていたのであるが、鈴木という少年が化石の発掘好きで、化石を休みごとに掘りに行っていたところ、とてつもない大きい骨を発見して、専門家が発掘したところ、それはクビナガリュウのほぼ完全な化石であり、世紀の大発見といわれたのである。鈴木少年の名前は、このクビナガリュウの名前となっている。
その本では、フタバススギリュウの周辺でサメの歯の化石が出ていて、フタバススギリュウの骨にはサメの歯で出来たと思われる傷があったことから、サメに襲われていたことが分かるということが書かれていた。
化石の出来方には異論もあるが(前にこのブログで書きましたが)、数十億年以上前に海で発生していたドラマを見るようで、興奮したものである。
単純な私は、この本を読んで、化石を掘ろうと思って田舎のがけとなっているところの地層を掘って、その際にもう少しで土管に穴を空けそうになって後から父親に叱られたものである。
もちろん、化石は出てこず、出てきたのはミミズだけであったが。
以上です。