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コラム

本当のことを言われると人は怒る

2014年1月9日

コラムカテゴリ:法律関連

 表題のとおりなのだが、事件をしていても、不利なところを言われると、突然声を荒げる代理人がいる。先日も普段とても猫なで声の弁護士が、場末のスナックのママのように野太い声になっていた。
 修習生の頃裁判官と話をしていた時には、「そこまで嫌がらなくていいところで激しく嫌がられると、よほど隠したい事情があるのかと思う」といわれていた。
 本当にアホな人間に「アホ」というと怒るのと同じである。
 アホの坂田は、本当はアホではないのでアホの坂田といえるのである。

 やたら攻撃的な代理人がたまにいるが、事件なのだから冷静にやって欲しいと思うが、さぐられると痛い腹があるのだろうと思って淡々とやるようにしている。
 逆に、受けている事件は全てこちらに有利なものぱかりでもないので、相手の弁護士や裁判官が「ああ、痛いところついてきたなあ」とか、「いいこと言うなあ」ということも当然ある。
 そういう時でも、淡々としようとしている。私は心の中で考えていることがほとんど表情に出ないそうなので(自分では焦っている時もないではないのだが)、傍目には不利なことを突っ込まれて焦っているようには見えないそうである。
 まあこれは弁護士としてはトクなところだと思っているが、たまに、普通にしているのに、「怒ってます?」と言われることも過去あり、どういう顔をしたらいいのかと思うこともある。
 話がそれたが、以上。

この記事を書いたプロ

中隆志

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志(中隆志法律事務所)

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