全国法曹サッカー大会その6

中隆志

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 隣のコートは水がだいぶ浮き、京都1本来のパスサッカーが使えない。
 そのため、ロングキックを多用するが、東京2のベテラン勢は老獪にこれを簡単にヘッドでクリアする。
 東京1の元U-15日本代表がドリブルで仕掛けてくるが、こちらのバック陣は金選手(伏見総合法律事務所事務員)、福井選手(裁判所)、宮﨑選手(60期)、松原選手(59期)の俊足揃いである。そう簡単には抜かれない。
 なんどもドリブルで仕掛けてくるが、これを阻止した。
 私が見ていなかった時間帯には、東京2のスーパーボレーシュートを京都1のキーパー池上選手(62期くらい)がスーパーファイン神セーブをしたということで、なんとか流れをこちらに来させたい。
 しかし、相手のコーナーキックをはじいた球が、そのまま不運にもゴールイン。キーパー池上選手の身体に相手の身体が当たっていたように見え、キーパーチャージではないかと抗議するも聞き入れられず。あれは、絶対キーパーチャージだった。
 サー・アレックス・ファーガソンなら、試合後怒りのあまりマスコミにコメントすらしてくれないところである。

 その後も、京都1の攻撃・守備全てを行う武田選手(59期)、京都のエース、10番小沼選手(59期)、足を痛めながらも懸命に走る髙山選手(63期)、京都の秘密兵器若竹修習生(66期)、富山からわざわざ練習に来てくれる井加田選手(59期)、名古屋からわざわざ練習に来てくれる加藤選手(64期)、運動量豊富な船坂選手(63期)、雨さえなければ相手を切り裂くドリブル攻撃があり得たはずの後藤選手(63期)、そして、中盤の要、キックの精度は全国でも髄一で、監督兼主将の牧野選手(59期)らが必死に守り、攻める。
 しかし、雨の中、無情のタイムアップ。

 1-0で惜しくも準優勝となった。
 敗因は、雨で本来のサッカーが出来なかったこと、審判の笛に泣かされたこと、グラウンドがサブの方が水はけがよかったのに悪い方のグラウンドで会ったこと等々、実力的には勝っていたはずである。
 しかし、これもまたサッカーなのである。

 また、来年。
 来年こそは、8年振りの優勝を勝ち取ってくれるであろう。

 
 関係者のみなさん、熱戦を繰り広げた各チームのみなさん、大変お疲れ様でした。

 京都2も来年はいくつか順位をあげるため、各自トレーニングに励むことを決意したはずである。惜しくも初日で帰らざるを得なかった里選手も、怪我を治して復活してくれるであろう(愛知県弁護士会、64期)。

 おわり。

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