在りし日の小次郎
2日目は雨であった。時折本降りになる雨の中、試合が進んでいく。
今回ベスト4に残ったのは、京都1と福岡、大阪1と東京2である。
東京2には、U-15日本代表であったロースクール卒業生がいる。
確か東京チームにはフロンターレ川崎にスカウトされたロースクール生か修習生もいたし、東京2のキーパーは昔東京の社会人リーグで№1になったキーパーだというし(法律関係者ではないが、昔から出場しているので、特例で出場している)、大阪1には元ガンバ大阪でプレーしていた八十選手がいるし、もう最近の大会のレベルはなんだか分からない状態である。
そのような中、京都1はロースクール生には一切声をかけていない(京都はロースクールが多いので、サッカーをやっていたすごい子を探そうと思えば出来るが)。レギュレーションは各チームに委ねられているが、やはり、ロースクール生は合格しない人も多いので、法律関係者ではないという理解で京都は自らにレギュレーションを課しているのである。
京都1のメンバーも少しずつ高齢化しているが、何とか鍛えて踏みとどまって、秘密兵器は修習生の若竹君一人という奥ゆかしさである。
京都2に至っては、秘密兵器は一人もおらず、最高齢50台半ばのH部総括判事を筆頭に、高齢化した集団が2日目に挑むのである。
京都1が最初の試合。対戦相手は福岡。かつては、最下位争いをして、大会で最初に勝ったのが、同じチームの九州選抜であった時代もあったが、最近は若手を入れてめきめきと力をつけてきている。昨年は準優勝チームである。強敵であることは間違いない。
降りしきる雨の中、試合が進む。最初は若さに勝る福岡に攻め込まれるも、徐々に京都1のペースに。
ゴール前やや右で船坂選手が得たフリーキックを、金選手(伏見総合事務員)が壁の上を巻いて蹴るかと見せて、低い弾道でゴールネットに突き刺す。
その後はほとんど京都のキーパーが触ることもなく、危なげなく決勝にコマを進めた。
京都2は初戦神戸2と対戦。ここも変則リーグで、前後半を2本やって、その対戦成績で順位を決めるというものである。その後は九州選抜と対戦予定である。
神戸2とはやや押し込まれる展開だが、こちらのゴール左で取られたフリーキックを神戸2の選手に見事にゴール右上隅に決められる。あれは誰でも取れない。この失点によって、長らく続いていた藤川選手の無失点記録が破られたのであった。この試合は、私は前半トップ下で出場。
その後、絶対にPKではない杉山選手(63期、判事補)のクリアが反則と取られて、PKを決められて2-0。そのままゴールを奪えず、神戸2に敗戦した。後に神戸2の反則をされたとされる本人から、「あれは反則違いますよね」という声。審判団がやや微妙な判定が多かった大会でもあったが、審判の誤審によって、勝ったり負けたりすることがあるのもまたサッカーである(サー・アレックス・ファーガソンもそう言っている)。
九州選抜との、最下位決定戦が決まった。
しつこいけど、まだつづく。