在りし日の小次郎
言い忘れていたが、初日の昼にレジェンドマッチがあった。詳細なレギュレーションは忘れたが、50期以上又は40歳以上が参加資格があった試合だった。エキシビジョンマッチである。
中には最近出番の減った、あるいはなくなった往年の名(迷)プレーヤーたちが参加する試合である。
私などは自分のチームで普通に試合に出ているが、中には、昔の名選手が一切試合に出られていないチームもけっこう多い。勝ちにこだわるとそうなるのであるが、やはり寂しいものがある。往年の名プレーヤー達(中には今もすごいままの人もいるが)に敬意を表して、はじめて行われる試みである。
西と東に分かれたが、京都は人数の関係で東チームに入ることになった。関西だからてっきり西と思っていたが。
京都からは、H部総括裁判官、私、小松、遠山というメンバーが参加した。
私はチームで出場機会が普通にあるので、このマッチは遠慮して、出たいという人に出てもらい、15分の半分だけ軽く出場した。小松選手と交代で、普段やらない左サイドバックである。
フォワードに横浜の鈴木さんが前後半出たいと志願したのと、ほかにも半分だけでいいという選手もいたので(名古屋の堀田選手。スリムで、どう見ても40歳を越えているようには見えない。)、適宜交代する。
前半、西日本の八十選手(元ガンバ大阪、60期)がドリブルで攻め上がってきたので、不味いと思いあたりにいったところを相手の右サイドハーフの白倉選手(大阪、48期で私と同じクラス)に綺麗なパスを出された。右サイドハーフ白倉選手がこちらのセンターバックを軽々とドリブルで抜き去り、中央にグラウンダーのパス。西日本チームのフォワード徳永選手(大阪、期は40期台前半。年齢は56歳だったか)がこれに合わせて失点。
あそこで私が当たりに行かなければ、八十選手がドリブルで攻め上がりシュートもあり得たので、仕方ない。
ポコポコとした感じでホンワカ試合が進む。
後半もそんな感じで進み、こちらの右サイドから川添選手(東京、確か40期台前半)が右足を振り抜くと見事なシュート。惜しくもバーを叩き、東京の選手がヘッドで詰めるもヘディングした球は大きくバーを越えた。
15分ハーフを走りきり、中には息も絶え絶えの選手も(例、横浜の鈴木さん)。
試合はこのままタイムアップ。1-0で西日本が勝利した。
チームMVPは、西日本が得点を挙げた徳永選手、東日本は見事なシュートを打った川添選手となった。東日本はキーパーと1対1を脇山選手(東北連合、30期台後半か40期台前半)が決めていれば間違いなくMVPであったであろう。
ほのぼのした試合。最初の法曹サッカーはこうであったろうという試合であった。
つづく。