在りし日の小次郎
宮津支部に裁判に春に出張に行ったときのことである。
JRの窓口で北近畿タンゴ鉄道の切符を買うと腹立たしいことが多かったので、最近は自動販売機で二条から宮津までの切符を買い、特急は二条から福知山まで買っている。福知山で、自由席特急券を別途買うのである。
宮津に行く道すがら、窓の外を見ていると、綾部に近いあたりからは桜が満開であった。
市内の桜は散ってしまっているが、やはり北の方は気温が低いためであろう。
走る特急の窓から桜の撮影は中々難しく、撮影には失敗したが、市内では葉桜か散ってしまった桜しか見ることが出来ないので、桜好きな私にとっては窓の外の景色は目を楽しませてくれるものとなった。
多少うとうとしつつ、目が覚めるとレイモンドチャンドラーを読んでいるとすぐに福知山に着く。
宮津は遠いといえば遠いが、電車の中で事務所から仕事のメールも事務員に指示しているので来るし、携帯電話でもパソコンのメールを見ることが出来るようにはしているので、することには事欠かない。
3年もしている事件なので記録がさすがに分厚くなり、キャスターのお世話になったが、宮津駅にもエレベーターが出来ていたので、キャスターを運ぶのにも苦労しなかった。
やはり、弁護士は法廷に立たないといけないと裁判に行くと思うのである。