在りし日の小次郎
杖をついたご高齢の方が地下鉄に乗ってこられた。
私はドアの方を向いて立っていたのだが、車内は空いているのに、私の身体を肘でごりごりと押して押しのけてくる。
ムカッときたが、ご高齢の方はドアの近くにある柱を掴みたかったため、私が邪魔だったようである。柱をつかんでおられた。杖をついているため、地下鉄の揺れで転倒したくないため、柱を掴みたかったのであろう。
いくらそうであっても、一言、「すいません」と言ってくれれば、私も柱を掴めるようどいてあげるのに、何も言わず、私の身体を肘でごりごりと押してくるというのはやはりどうなのであろう。
それだけ必死だったのかもしれないが、後で連れ合いの人に話をしていたところからして、言葉が出せない訳ではない。
若者のマナーがどうのこうの言われているが、ご高齢の方も気をつけて欲しいところである。