在りし日の小次郎
今は時間に追われていることが多いので、移動手段として、バスに乗らなくなった。
たいていタクシーである。
タイムイズマネーである。
小学校の時は、地下鉄の駅のところのバス停まで歩いていき、そこからバスでよく図書館に通っていた。図書館で、推理小説を借りまくっては読んでいた。小学生高学年からは横溝正史ばかり読んでいた。今から考えると相当ませた小学生であろう。
大学の時も、出町柳まで京阪が延伸されていなかったので、四条から大学までバスに乗っていた。
バスを待つ時間も惜しい。
私のボスのボスは、家庭裁判所に行くのにバスに乗っていたそうである。
弁護士が偉そうにタクシーに乗るのはいかんと言っておられたということである。
たまに、家裁で折良くバスが来たら、事務所のところのバス停まで乗ることはあるが、わざわざバスを待つことはしない。
私のボスのボスに見られたら、叱られそうである。もっとも、ボスのボスは既に故人で、私が弁護士になる1年前には亡くなられているが。