在りし日の小次郎
季節外れで恐縮だが、冬に敦賀に終日出張したのだが、行きのグリーン車は、たぶん暖房が入っていなかった。だいたい北陸行きの電車は暑いくらい暖房が効いているものだが、寒くて寒くてコートを膝にかけていた。同行したH弁護士はそのままコートを着ていたほどである。
暖房の入れ忘れなのだろうか。
あるいは、暖房の故障なのだろうか。
車掌に聞こうかと思ったが、50分ほどなので、我慢することとした。
この日はほぼ1日、交通事故の重度の後遺障害を負われた方の日常生活の状況をビデオ撮影(業者に依頼して)していた。
弁護士や家族が自分で撮影するという方法もあるだろうが、画質やテロップを入れてくれたり、編集能力からして、私は重度後遺障害の事案はこれを頼むようにしている。
依頼は別件も合わせると既に3度目であり、業者もかなり慣れていて、撮影もスムーズである。
もちろん業者任せに出来ないので、弁護士が被害者にインタビューをしたりしつつ行うので、気は抜けない。ただし、撮影はプロに任せている。
過去2件撮影したDVDを証拠で出したが、いずれも将来の介護費についていい判断をしてもらったと思っている。やはり、裁判所にはビジュアルで出すのも大事なのではないかと思うのである。