在りし日の小次郎
小学校の時、近所の八百屋におつかいに行くと、たまご麺というのをそこの八百屋で買ってきては母親に作ってもらっていた。
その頃、たまご麺がものすごく好きで、食べるインスタントラーメンといえば、ワンタンメンと出前一丁かたまご麺だったが、たまご麺の割合が高かった。
ネットで検索していて見つけたが、6パック入りで1パック五食入りのものしかなかったので、仕方なくこれを買った。
久しぶりにこれを買い、我慢できずに一度朝食に食べたのだが、胸焼けがしたことはともかく、私の記憶ほどは美味しくなかった。
私が大人になり舌が肥えてしまったのが原因であろうと周囲からはいわれている。
たまご麺を食べたら、涙が出るほど、死ぬほどうまいと思えることを期待して食べたが、その期待は裏切られた。
小さい頃食べていた思い出の食べ物というのは、えてしてそういうものなのかもしれない。
心の中で、思い出すだけの方がいいのかもしれないと思う今日この頃である。
ただし、たまご麺は、普通のインスタントラーメンとしては、及第点以上の味であり、うまいことはうまいのであって、私の記憶ほどには美味しくなかったというだけである。
ちなみに、裏面に、袋入りのスープは、なぜか器に入れて、そこにお湯とラーメンを入れるということが書かれている。何のこだわりなのだろう