共同受任の打診

中隆志

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 少し前に共同受任の話を書いたが、期が下の先生から共同受任を打診してきておいて、そのまま放置されることもたまにある。
 記録や資料も読み、時には依頼者とも会い、見込みなどを説明した上で、そのまま放置されることがある。

 ええかげんにせんかい。

 人の時間と労力を使わせておきながら、その後受任するかどうか、あるいは依頼者が断ってきたかどうか、共同は辞めて一人ですることにしたのかどうか等々、一緒にして欲しいと自分から要望したのであれば、速やかに連絡をしてくるのが筋である。

 私も一緒にして欲しいと打診したことはあるが、それが結果的にだめになった時には、低調に謝罪の連絡を入れる。
 時には、また「埋め合わせをします」ということもあるし、相当な労力をかけさせた時には、それなりの贈り物を自腹を切ってすることもある。
 菓子折程度ではあるが、受任を打診しておいて、そのまま放置などということは、弁護士である以前に社会人としてダメである。たいてい、そういう弁護士は仕事が出来ない。
 放置するだけでもいけないが、結果的に共同受任が出来なかった場合には、相手方弁護士の時間と労力を奪ったのであるから、よほど親しい仲でない限り、相応の埋め合わせをするべきである。

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