在りし日の小次郎
弁護士が事件を解決・処理していく場合、弁護士一人の力では出来ない。
必ず、事務局員の力が要るし、それは大きな助けである。
私の事務所では、弁護士ごとの担当にはせず、事件毎の担当にしている。
私は、事件一つ一つに担当事務員を決めているので、その事件解決は、担当事務局と、私と依頼人の共同作業になる。もちろん、裁判所や相手方もこれら絡むが、こちらで管理出来るのは、依頼者と自分自身と事務局でしかない。
共同作業である以上、私は事務局員には出来るだけ事件の進行について知らせることにしている。事務員が知らない間に依頼人からあった連絡も事務員にメモで渡したりするし、進行状況を説明する。
また、指示を出す時には、なぜそれが必要かということも出来るだけ説明するようにしている。
もちろん出来るだけということで、不十分な時はあるだろうが。
こうすることで、事務局も事件への理解度が深まり、処理がスムーズになると思っている。
弁護士サイドで情報を握ったままでは、事件処理はスムーズに行かないと思うからである。
同じ趣旨で、弁護士3名にも私への報告は徹底させるようにしている。