弁護士のお酒

中隆志

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 弁護士はたいてい大酒飲みのように思われるかもしれないが(私はたぶんそうだが)、中にはお酒が体質的に合わない人もいるだろう。
 そういう時は、「お酒は飲めないんです」といえば、無理に飲むことを強いるような世界ではない。
 また、お酒が弱い場合もそういえばいいし、焼酎などは、「薄い薄い水割り」と言って作ってもらい、ちびちびと飲んでいれば特に何もいわれない。
 日本酒を酌み交わすこともあるが、おちょこだけもらって、唇を湿す程度にしておけばいい。要は、杯を受けるということが大事なのである。

 二次会、三次会にお茶だけで付き合うひともいる。周りのテンションに合わせるのは大変かもしれないが、本人がそれでいいなら誰もお酒は無理に勧めない。
 単発の宴会で、お酒が飲めず、どうしても断り切れない雰囲気の時は、「帰り車なんで」ということをいえば、無理に勧めれば飲酒運転の共犯になりかねないため、それ以上勧められないであろう。

 ただ、飲んでいるうちに強くなるということもあるし、突然弱くなる時もある。私は今から思うと、独立直後の31、2歳の頃が最もお酒が強かったように思う。
 最高時は、生ビール2杯に日本酒を5合ほど飲んでからまさこに行き、そこでさらに日本酒5合を2本一人で空けて、その後まだロックでウイスキーを何杯か飲んでも翌日サッカーの練習試合で得点をしていたほど元気だった。
 今は全然だめだし、また、酒量を人と競おうというつもりもない。
 

 二次会などに誘われて、だめないいわけは、「明日あるんで」といういいわけである。
 弁護士は誰しも明日仕事があるので、これだけでは「つきあいの悪いやつ」と言うだけで終わる。
 ここは具体的に、「明日でかい刑事の尋問がある」とか、「民事の集中証拠調べがある」というのであれば、まあ通りやすい。

 無理をして現場で気持ち悪くなると、逆に酒の飲み方も知らないヤツだというマイナス評価になることもあるので、まあ無理はしないことである。

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