在りし日の小次郎
夏休みになると、通勤電車に家族連れがたくさん居て仕事に行く身としてはげんなりする。
以前、向かいの席に座った家族連れの男性が、朝から巻き寿司を一本食べて、さらにロングのポテトチップスの缶を剥いてはボリボリと食べるので、朝から車内にそのにおいが充満して不快なことこのうえなかった。子どもたちは特に何も食べず、奥さんも心なしかそういう夫をいやなものとして避けているようである。
車内で朝からポテチは、あまり格好のいいものではないだろう。
また、食べ方が下品なのである。
この人はどうして朝からこんなに腹が減っているのだろうと思いながら、早く夏休みが終わらないかしらんと思っていたのであった。