在りし日の小次郎
休日に庭で水まきをしていると、隅の方でアゲハチョウが死んでいた。動かないので、疲れているのかと見ていたが、羽がぼろぼろになっていて、地面にとまるようにして死んでいた。
数日して同じところを見ると、チョウの死骸はなくなっていた。風でとばされたのか、野鳥が食べたのか。
チョウにも当然寿命はあるのだろうが、アゲハチョウはどの程度生きるのだろう。
成虫になってからのセミの命は短いことは知っているが、アゲハチョウはどうなのだろう。
相変わらず暑いが、虫が死んだりしていき、夏も終わりに近づいているのだろう。
そのそばで、庭に置いてある鉄製のイスの足の裏側に蓑虫がとまっている。
うまいところにくっついたものである。これなら、雨もよけられるし、鳥などに食べられる危険も少なくなる。
生きていくために、虫は工夫をしているのだ。