書面を書く時
先日、裁判に行くと、2ヶ月間が空いていた事件で、前日に長文の準備書面が出て、現場で大量の書証が出た。
まあ、依頼者が中々用意しないこともあるし、様々な事情でそういうことはままあるので、それはお互いさまだからいい。
しかし、そういう時は、やはり現場でどさっと出されてもこちらは読めてもいないし、「申し訳ありません。」という態度を取るのが普通である。
裁判官によっては、怒り出す人もいる。
検討にどれだけ時間が必要かもとっさには分からないので、こちらも多めの準備期間をもらうことになる。また、予め読む時間があれば、こちらも釈明など気になる点を現場で指摘することも出来る。
先日の相手方弁護士は、「申し訳ない」という態度をとるでもなく、余計なことばかりべらべらとしゃべって(事件と関係ないこと)、「ええ、ワタクシ、裁判に慣れてるんですのよ。」という態度であった。
ええかげんにせんかい。
こういう場合は相手方弁護士に申し訳ないという態度を取るのが普通である。また、裁判は遊びの場ではない。ことさらにケンカをする必要はないが、チャラチャラした態度を取る必要は全くない(裁判官と新年会で交流した時に、私は裁判の時は「怖い」といわれるが、それくらいでよいであろう。酒を飲んでいる時は愉快な隆志君である)。
期を調べると、まだまだ駆け出しの人であった。
裁判に慣れていない人ほど、余計なことをべらべらとしゃべり、「慣れている」という風を装うが、あれはみっともない。
自然体でいいのだ。