読書日記「百年の孤独」
今から思うと、法学部に行ったのは偶然だった。
高校3年生の時に、担任の先生に、「中君は法学部に行きなさい」といわれ、かつ、「京大を目指せる」といわれて、そんなものかと思って目指すことになったのである。
まず、当時の学力がどの程度のものか分かっていなかったので、京大を目指せといわれた時に驚いたが、担任がそういうのであるから、目指せるのかと思い、目指しだした。確かZ会の京大コースに入ったような記憶がある。
あそこで、担任が京大は無理と言っていて、他の大学がいいと言われていたら、17歳の無垢な私はそこを目指していたであろう。
次に、学部についても、何ら考えのなかった私は、「つぶしがきけばいいか」という程度の認識しかなく、完全な文系の頭であった私は、経済か法学部かという程度の頭しかなかった。
担任が、なぜ経済ではなく、法学部といったのは未だに謎である。
そういわれて、「法学部か」と思って京大の法学部を目指して、合格したあとも弁護士になどなれるわけはないと考えていたので、司法試験を目指しますというクラスメイトなどを見て、「すごいなあ」と思っていた程度だったのである。
それが今は弁護士なのだから、ちょっとしたことで人生は変わるものだと時々思うのだ。