読書日記「百年の孤独」
最近は弁護士と依頼人の関係に変化が出てきている。正しい方向であるといえばそうなのかも知れないが、大半の弁護士は職人であるので中々その変化についていけないのではいないか。
昔は弁護士が少なく、依頼者の方も弁護士を選べない状況にあった。不満を持っていても、「頼んだ弁護士なのだし」ということで不満を言わなかった。弁護士がそれにあぐらをかいていたところもあるし、今もそうした依頼者と弁護士の関係にある方々もおられるであろう。
それにつけこんで、いい加減な訴訟活動や、費用をぼったくっていた弁護士がいることもまた否定出来ない。
ただ、昔からきちんと仕事を誠実にし、費用も良心的価格でやってきていた弁護士が多数いることもまた事実だと思う。弁護士と依頼者は信頼関係で仕事をする以上、当然だともいえる。
しかし最近はネットがあるのでネットで弁護士の価格を比較したり出来る。しかし、難しいのは、同じ商品を買うわけではないので、安い方がいいとは限らないことである。
依頼者が弁護士を比較しうる時代になってきているということである。
一つの事件について、いくつかの事務所を回って、弁護士の相談内容を比較し、価格を比較して選ぶという時代になってきつつあるということである。
対応内容で決められるのであれば、それは選ばれなかった弁護士がまずいということになるが、費用で決められるのはいかがなのかと思う。安い弁護士がいい弁護士とは限らないからである。
見積をして、断ってこられる方も増えてきたように思うが、私はそれほど無茶な費用を取っている訳ではないので、他にもっと安い費用でする弁護士がいるのか、あるいは費用的に合わないので、自身でされることにされたのかそのあたりも追跡出来る訳でもないので分からない。
私に依頼されないということはそれは依頼人の判断であるので、そこについては選ばれなかった私に問題があるのかもしれないが(自分としては、正当な説明をしているので、それで選ばれないということは、致し方ないと思うが)、適当なことを言って、安い費用で不適切な弁護活動しかしない弁護士の甘言に騙されて別の弁護士に依頼をされていないかが気になるところである。