読書日記「百年の孤独」
以前役員をしていた時のメンバーで穂高ロープウェイに行ったとのが、そのときに道で野生のクマを見た。
ツキノワグマである。
まだ小熊であって、こっちは自動車に乗っていたので怖くもなかった。
カーブを曲がると道をトコトコとクマがこっちにお尻を向けて歩いていて、車中から、「クマや!!」と皆で叫ぶと、「エッ?」という感じでこっちに振り向いて、そのままトコトコと森の中に消えていってしまった。
その後車内ではクマ談義をしていたのであるが、ヒグマなどは賢くて芸もするし、野生の熊は猟師に追いかけられると、何歩か自分の足跡をたどって戻り、横の藪に飛ぶという技も持っていたりする。
漁師が後をつけて、クマの足跡がとぎれたところで後ろを振り向くと、クマが「ガオーッ」と攻撃してくるというのである。
ヒグマは100メートルを7秒で走るというし、30メートルのガケから落ちても平然と歩き出すという頑丈さがあるので、人間がまともに戦える相手ではないが、ツキノワグマは(安全とはとてもいえないが)、まあかわいらしい。