読書日記「百年の孤独」
被疑者国選弁護制度が始まり、私も何件か受任して接見しているが、未だに警察の接見室が足りない。
先日も、接見に行ったが、ほかの被疑者の家族が面会に来ていて、その後も別件で詰まっていて、相当待って欲しいといわれた。
私の接見は事務連絡程度であったので、5分で済むので、警察の担当者にその旨告げて、割り込ませて貰えないか聞いたところ、次の方が譲ってくれてすぐに面会出来た。
時間は本当に5分程度で済んだ。次の予定が詰まっていて、あまり待ってもいられなかったからである。
被疑者国選制度が第2段階に突入して、必要的弁護事件にまで対象が拡大されたのであるから、接見が混雑することはわかりきっている話である。
新しく建てられた警察署には複数接見室があるようだが、全ての警察で複数接見室は確保して欲しいものである。
司法改革の過程で、制度だけ作ってハードが整っていない分野は接見室の問題もそうだが、裁判官・検察官の増員問題も同様である。人事予算がつかないため、弁護士ばかりが増えている。
また、裁判官・検察官を増員すると、書記官・事務官、施設も拡充しないといけないことから、予算がないので出来ないということなのである。
国が司法改革をするといって始めたのであるが、国はその職責を果たしていない。
合格者を増やしても弁護士ばかりが増えるのであれば、全く意味はない。
破たんだらけの司法改革である。誰だこんなことはじめたのは。