読書日記「百年の孤独」
先日岐阜地裁に行った時に、帰りの電車で読む本がなくなりそうだったので(行きの電車で持っている文庫本をほとんど読んでしまったのである)、岐阜駅で本屋を探して文庫本を買った。
これもまた別の話という文庫本で、和田誠と三谷こうきとが映画について語り合うというもので、何で買ったかというと文庫の新刊のところにあり、ぱらぱらとめくると私が大好きな映画であるカサブランカについて書いてあるようだったからである。
二人の映画に対する造詣はすさまじく、読んでいてよく分からないところも多いが、場面を思い出すとにんまりとさせられるところもあり、裏話などもあり、中々面白い。
というわけで、カサブランカのところから読み出したのだが、その中で「ジョーズ」について語り合っているくだりがあったので、たまらなくジョーズが見たくなり、DVDを買って早速に見た。1800円弱。
小学生の頃に見て、絶対に海では泳がないと決めたものだったが、今見ても恐ろしい。
映像で怖い映像を流して恐ろしくするのは誰でも出来ると思うのだが、スピルバーグは心理的に恐怖を少しずつすり込んでいっているのだということがわかる。
なにせ、サメの姿が物語が相当進んでいるのに中々はっきりしないのである。
凄惨な死体を直接見せることなく、切断された腕や足で想像力で恐怖を感じさせているのである。
そして、警察署長のブロディが船縁から撒き餌をしていると、サメが海中からにゅっと顔を出し、署長が投げた魚の撒き餌をバクっと食べるシーンかあるが、そこで署長は、「小さすぎる」と言って、サメの巨大さに恐怖するのである。
そこからはジョーズとの戦いとなるのだが、サメが姿を現してからが怖くないかといえば、これが又怖い。また、その間に様々な演出がされていて、単なるアクションものとは違う。
後にジョーズは2、3、4が出ているようだが、2は見た記憶があるが、やはりスピルバーグのジョーズには敵わなかった。3と4は見ていないが。
古典作品の方がCGがないので良かったりすることを再認識させられた。あの時代であれだけのサメを作り上げたアメリカの技術にも脱帽である。