読書日記「百年の孤独」
電車に乗ってビジネスマンのカバンを見ていると、トゥミのカバンを持っている人が増えた。
ナイロンブリーフで、バリスティックナイロンを使用し、その耐久性をうたって日本に上陸した時にいち早く購入し、当時誰も使っていなかったトゥミを使っていた人間としては複雑な心境である。
同じカバンがたまにいるというのはいいのだが、やはりたくさんの人が同じものを持っているというのは嫌なのである。
私のカバンは、形はトゥミに似ているのだが、全く違うメーカーのものを使用している。
パスファインダーといい、海外ではメジャーである。どちらかといえばスーツケースの方が有名かもしれない。
トゥミに似た形のパスファインダーの型式は既に廃盤となり、今では流通しているものしか入手不可能である。
私はこのカバンが形といい、重さといい、使い勝手といい、耐久性といい気に入っているので、廃盤になったと聞いて2個購入している。
今使っているものが壊れても、あと2個あるのである。多分弁護士人生の長くをこのパスファインダーのカバンを使用することになるのではないか。
しかし、事務員には似たようなカバンばっかり置いてあると言われていて、雑然と机の近くに置いてあるので評判が悪い。
実はアメリカのブリーフィングというメーカーのカバンも鳴り物入りで日本に上陸し、これも少しだけ型式の違うカバンを2個持っているのだが、これは以外に弁護士の仕事には使いづらく、時々裁判所に行くのに薄手のブリーフでは記録が入らないときに使っている程度である。
弁護士になった時は、革のいわゆるロイヤーズバックに憧れ、一時使用していたが、あれは格好がよくても重たいし、荷物も入れづらいので、これから弁護士になる若手はナイロンブリーフが価格もて頃でよいであろう。