読書日記「百年の孤独」
日弁連の消費者メールに加入しているが、大半のメールは、「これこれのパチスロ攻略法詐欺について情報をお持ちの方、何かあればDMでお願いします。」というような「情報が欲しい」というメールである。
パチスロ攻略法詐欺については以前このブログでも書いたが(見たい人はブログ内検索して下さいね)、詐欺であるとして、消費者契約法に基づいて取り消して返還請求をしていくほかない。
振込先が分かっていて、送金額が大きければ、仮差押も検討すればよいのである。もちろん、空振りになる可能性はあるが、そのことを依頼者が納得するのであれば、メーリングリストで悠長に聞く前に保全手続をするかどうかを検討すべきであろう。
悩ましい事態について聞く前に、自分で一応調べて、それでも分からないから聞いているという雰囲気のメールには京都の消費者メールではだいたい返事を書くようにしているが、何も考えもせず、情報だけを下さいというメールに対しては返事をする気もおこらない。
弁護士の仕事は本来マニュアルでどうにかなるものではない。過払い事件で簡単に債権回収ができる時代に弁護士になった為か、やり方をすぐ人に聞いたり、自分の頭で考えていない弁護士が増えた気がする。
保全をして、口座にお金があればしめたものである。相手に請求をして、支払わなければ訴訟提起をして強制執行をすればよいのである。
以前私は、パチスロ攻略法詐欺で、7万円の損害の為に着手金を1万円貰い、損害額を慰謝料や弁護士費用などくっつけて37万円で仮差押をして、全額で仮差押が認められ、相手と交渉して損害額以上の回収をしたことがある。その時のノウハウは弁護士会で配布したこともあるが、いずれにせよ自分の頭で考えてまず動かないことには、弁護士の仕事というのは始まらないのである。