読書日記「百年の孤独」
弁護士会の役職などにつくと、やはり、「自分たちの年度にはこういうことをした」と後日言いたいようで、過去の役員はよく「我々の理事者時代にこの新制度を作り上げた」と自慢げにいっている。まあ、新しい制度を作るというのは困難なことでもあるし、その労力は賞賛されるべきものであることは否定しない。
しかし、新しいことをする前に、足下を見つめることも必用であるし、足下がぐらついていては話にならない。新しいことをやりたいことをぐっとこらえて、足下を固める時期というのがあってもいいのではないか、と思うのである。
えてして、新しいことばかりをやりたがるという場面でありがちなことは、その内容が絵空事の場合が大半であるということである。
地に足がついていない議論や設定では、誰もついてこない。
足下を固め、固まってから新しいことを着実に行っていくべきではないかと思うのである。これは弁護士会のみならず、国政についても言えるであろうし、企業経営についても言えることであろうと思われる。