道を知らないタクシーの運転手

中隆志

中隆志

 朝寝坊をしたときなどは、京都駅から直接裁判所までタクシーに乗ったのだが、「竹屋町の富小路」と言ったところ、運転手が相づちも打たず挙動不審であった。
 「朝から愛想の悪い運転手やなあ」と思っていたが、信号待ちをしている時に、必至で市内の通り名が書かれた図面を見ている。

 京都はタクシーが多く、他の地域から運転手となるために引越をしてくる人も多い。タクシー会社の中には、地理不案内ということがわかっているであろうのに現場に放り込む会社もある。
 この運転手のタクシーもそうした会社の運転手さんなのであろう。

 仕方がないので、道順を順次教えて、どの信号で右に曲がって欲しいから右のレーンによっておいて欲しい等、何から何まで指図しなければならなかった。
 タクシーに乗っている間も仕事の準備をしている。事件の段取りを考えたり、手帳を見て段取りを考えたり、事務所に電話をして指示をしたりする。タクシーに乗っている間はそういう風に時間を使っている。
 話しかけてくる運転手さんや、道を知らない運転手さんは正直私のような仕事の者には困るのである。
 1日の終わりに仕事で遅くなってタクシーに乗る時には、話をする仕事であるので正直人と話をしたくない時の方が多いものである。

 そうした時に運転手さんから話しかけられると正直イラッとくる。
 黙っていて、道をしっかりわかっている運転手さんがいいのである。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

中隆志
専門家

中隆志(弁護士)

中隆志法律事務所

 マイベストプロを見られた新規相談の方は初回に限り30分5500円(消費税込)の相談料を無料にしています。依頼者に対して、連絡・報告・相談を密にすることがモットーです。お気軽にお問い合わせ下さい。

中隆志プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼